公益社団法人 全国出版協会
発行をやめること。
刊行物の特性や各書店の立地条件などを参考に、その商品をどの書店に何冊送品するのかを決定すること。
政府や地方公共団体が出す公的報告書のこと。
雑誌で最新号以前の既刊分を指す。
=自由価格本
紙のJIS規格を基準とした本の大きさ。A6判(文庫サイズ)、B6判(単行本サイズ)などがある。
→「本の判型」参照
初版から何回改訂し、版を改めたかを示す用語。第3版などのように用いる。(増刷の回数を示す刷数とは異なる)
取次が取引書店を地域ごと、ルートごとに区分し番号化したもの。販売店の配本のための整理番号が印されている。取次ごとに仕様が異なる。
出版社のこと。
ボーイズラブの略で、男性同士の同性愛を題材とした小説や漫画などのジャンルのこと。
ゲーム感覚を取り入れた新しいスタイルの書評合戦。ビブリオバトラー(発表者)たちがおもしろいと思う本の魅力を5分間で紹介し、もっとも読みたいと思う本(チャンプ本)を投票で決定する。2010年ごろより急速に普及し、多くの学校・図書館等で実施されている。
棚を使わず、平面の台に表紙を見せて陳列する方法。
現実ではない架空の物事。想像で作り上げられた物語。小説・戯曲など。↔ノンフィクション
刊行を中止していた出版物を、また刊行すること。
0歳児健診などの際に、赤ちゃんと保護者を対象に絵本、ガイドブック等をまとめたパックをメッセージや説明を添えて手渡す運動。1992(平成4)年イギリスが発祥。日本では2000(平成12)年の「子ども読書年」を機に紹介され、2001(平成13)年4月より本格的な活動が開始。「NPOブックスタート」が全国の自治体、ボランティアらと推進している。2020(令和2)年9月末現在、1,061市区町村と全体の半数を超える地域で実施されている。
図書館が、同じ図書を2部以上所蔵すること。
過去に発行されたものが、そのままの姿で再発行された出版物。
書籍や雑誌の新刊の委託で、一定期間内で販売し、その期間内であれば返品できる商品。委託期間は週刊誌が45日、月刊・隔週刊誌が60日、書籍が105日。
広告収入をもとに、無料で特定の読者層に配布される定期発行の情報誌。
一つのテーマを取り上げ、一定の期間に出される雑誌・定期刊行物。全巻揃えることにより、一つのテーマを網羅したもの、模型などを完成させるものなどがある。
本誌とは別に作った冊子・本。雑誌の付録や臨時発行されたもの。
ある期間内によく売れた商品のこと。
洋書によく見られる形態。定価を安くするため、ソフトカバーで新書判や文庫判に小型化し、大量販売を前提とした軽装本。
書籍や雑誌などの実務制作を出版社などから依頼され請け負う会社のこと。略して「編プロ」。企画立案、取材、執筆、校正と実務のすべてを行い、1冊丸ごと請け負う場合もあれば、1冊のうちの一部のみを請け負う場合もあるなど、制作物によって様々である。
書店が仕入れた商品が売れずに、販売会社(取次)に返品される割合のこと。現在、書籍の返品率は35%超、雑誌の返品率は40%超で推移しており、高い返品率を改善することが出版業界の大きな課題となっている。
店頭商品の不足を補うために注文すること。↔客注(品)
「Point of Purchase」の略。出版業界では、書店などで目にする商品名やセールスポイントなどを手書きした紙のことを指す。手軽で誰でも作れることに加えて、売り上げを大きく左右する販売促進のツールとして用いられる。一書店員が書いたPOPから全国的なヒットにつながることも多い。
別冊や付録に対し主体となる雑誌。
書店新風会が提唱し、2017(平成29)年に日本記念日協会により認定・登録された。日付が11と1で数字の1が本棚に本が並ぶ姿に見えることと、想像、創造の力は1冊の本から始まるとのメッセージが込められている。読者に本との出会いの場である書店に足を運ぶきっかけの日としてもらうとともに、情操教育の一環としての「読書運動」の活性化が目的。現在では日書連を中心とした「本の日」実行委員会が主催となり、全国各地の書店で様々なイベントが行われている。
全国の書店員が一番売りたい本を投票によって選ぶ賞として、書店員有志により創設。2004(平成16)年4月に第1回を発表。以来、受賞作のベストセラー化などでその存在を大きく知られるようになる。現在の運営は本屋大賞実行委員会。