公益社団法人 全国出版協会

出版科学研究所

出版関連用語集[な行]

直木賞(直木三十五賞)

作家・直木三十五の業績を記念して、友人であった文藝春秋創業者の菊池寛が1935(昭和10)年に芥川賞とともに創設した賞。現在は日本文学振興会により運営されている。新進・中堅作家によるエンターテインメント作品(長編小説もしくは短編集)が対象。年2回発表で『オール讀物』3月号・9月号に一部掲載。

中とじ

製本方法の一つで、見開きの中央部分を針金でとめるとじ方。比較的ページ数の少ない週刊誌などに多く見られ、ページの開きやすさが特徴。針金などを使用せず、本の背を糊で固めてとじる方法は「無線とじ」と呼ばれ、文庫本などページ数の多いものに使われる。

日書連(日本書店商業組合連合会)

1945(昭和20)年創立。日本の新刊書店が加盟している業界団体。書籍、雑誌小売業の中小企業者の改善発達を図るための必要な事業を行い、会員及びその組合員の公正な経済活動の機会を確保し、並びに経営環境の整備を図ることを目的としている。

日本十進分類法(NDC)

日本の図書館に適合した、図書の標準分類法。略称はNDC(Nippon Decimal Classification)で最新版は「新訂10版」(2014年発行)。全分野を1.哲学、2.歴史、3.社会科学、4.自然科学、5.技術、6.産業、7.芸術、8.言語、9.文学に分類し、どこにも属さないものには0をつけ総記としている。

日本出版インフラセンター(JPO)

2002(平成14)年設立。出版流通の改善や出版情報システムの基盤整備などの課題を業界全体で達成していくことを目的に、雑協、書協、取協、日書連などにより設立。ICタグや貸与権などの研究・実験を行っている。

入帳(赤記入帳)

返品や事故処理により、請求されている金額からマイナス処理すること。

納本制度

図書等の出版物をその国の責任ある公的機関に納入することを発行者等に義務づける制度。日本では、国立国会図書館法(昭和23年法律第5号)により、国内で発行されたすべての出版物を国立国会図書館に納入することが義務づけられている。

延勘

延勘定(繰越勘定)の略。注文品や買切品の代金請求期日を、通常より延期すること。書店にとっては、入荷時点で買掛けとなる。3ヶ月延期する場合は「3延べ(さんのべ)」という。

ノンフィクション

主に史実や記録を用い、事実に即して作られた作品。紀行、ドキュメンタリーなど。↔フィクション

ノンブル

本のページを表す数字。

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