公益社団法人 全国出版協会
月刊誌・週刊誌ともに1997年をピークに、減少傾向が続いている。月刊誌のうち、定期誌はほぼすべてのジャンルがマイナスとなるなど厳しい。休刊点数が創刊点数を上回り、総銘柄数も右肩下がり。人気アイドルが登場した号、グッズ付録つき号など、特定のバリューがある号だけが単号で売れる傾向が顕著となっている。メジャーな雑誌ですら不定期刊やムックに移行している。
週刊誌はインターネットやスマホの普及で情報を得るスピードが格段に速くなり、速報性でもWebメディアにかなわなくなっている。ほぼすべてのジャンルが大幅に減少し、ピーク時の6分の1以下にまで縮小している。2015年の『週刊アスキー』以降、分冊百科以外の休刊はでていなかったが、21年は『週刊パーゴルフ』、22年は『NHKウイークリーステラ』が休刊するなど、分冊百科以外の銘柄でも休刊が出ている。
ムックも97年をピークに減少基調。06年に大きく落ち込み11年以降連続のマイナス。新刊点数も13年をピークに抑制傾向が続ている。返品率は依然として50%近い。ムックの新企画が減少する一方で、定期誌の特別版や休刊した定期誌がムックに移行する例が目立つ。