公益社団法人 全国出版協会

出版科学研究所

日本の出版販売額

日本の出版販売額
※取次ルート/出典『出版指標 年報 2022年版

出版市場全体

出版業界の売り上げはピークとなった1996年までは上り坂一辺倒で来た。だが消費税が3%から5%に増税した1997年は個人消費の低迷から初の前年割れとなり、以降、下降の一途をたどることとなった。特に雑誌市場は、少子高齢化に加え、インターネット(1990年代半ば~)、スマートフォン(2010年代~)の普及などから、需要が激減。休刊誌も相次ぎ、加速度的に下降している。2016年には書籍と雑誌の売り上げが逆転した。書籍市場はベストセラーの有無で変動が大きいが、比較的健闘している。特に2010年代半ばからは学習参考書や児童書など教育系分野の需要が底堅い。

当研究所では電子出版の市場規模を2014年より発表しているが、なかでも電子コミックの市場成長が著しい。電子市場におけるコミックのシェアは年々増しており、今や9割に迫っている。紙+電子の出版市場でみると、2019年以降3年連続で前年を上回った。この要因はコミックス『鬼滅の刃』(集英社)の爆発的ヒットに始まり、『呪術廻戦』(同)や『東京卍リベンジャーズ』(講談社)など映像化作品が続々とヒットしているためだ。出版市場全体における紙+電子のコミックのシェアは4割を超え、非常に大きな割合を占めている。

出版指標 年報

詳細なデータに関しては当研究所発行『出版指標 年報』に掲載しております。
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