公益社団法人 全国出版協会

出版科学研究所

日本の出版販売額

日本の出版販売額
※取次ルート/出典『出版指標 年報 2023年版

出版市場全体

出版業界の売り上げはピークとなった1996年までは上り坂一辺倒で来た。だが消費税が3%から5%に増税した1997年に初の前年割れとなり、以降、下降の一途をたどることとなった。特に雑誌市場は、少子高齢化に加え、インターネット(1990年代半ば~)、スマートフォン(2010年代~)の普及などから、需要が激減。休刊誌も相次ぎ、加速度的に下降していった。2016年には書籍と雑誌の売り上げが逆転、雑高書低が終わりを告げた。書籍市場は雑誌に比べればまだ健闘していると言えるが、読者は高齢者にシフトしつつあり、老若男女に幅広く売れる瞬発的なメガヒットも出づらくなっている。学習参考書や児童書など教育系分野の需要は比較的底堅く推移している。

当研究所では電子出版の市場規模を2014年より発表しているが、この9年間で市場は大きく拡大した。なかでも電子コミックの成長が著しい。電子市場におけるコミックのシェアは年々増しており、今や9割に迫っている。紙+電子の出版市場でみると、2019年以降新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり需要によって映像化作品が大ヒット。22年は巣ごもり需要が終息してきたものの4年連続でプラス成長となった。いまや出版市場全体におけるコミック(紙+電子)のシェアは4割を超え、依然として拡大傾向にある。

出版指標 年報

詳細なデータに関しては当研究所発行『出版指標 年報』に掲載しております。
ご注文はオンラインショップ、またはFAX(03-3266-1855)でお申し込みください。

オンラインショップ

会員限定

一般公開