公益社団法人 全国出版協会
2014年から統計を開始した電子出版の市場規模は右肩上がりで成長。10年間で5倍近くに膨れ上がった。特に電子コミックは巣ごもり需要でユーザー層が大きく拡大。各社が積極的に展開するキャンペーンやフェアの効果もあり、映像化作品や話題作だけでなく、電子書籍ストアオリジナル作品などのボーンデジタル作品も売れ行きを伸ばしている。また完結した作品など既刊の掘り起こしも成功している。
電子書籍は、新刊・既刊の電子化の点数拡大により、成長を続けていたが、22年に初めてマイナスとなるなど伸び悩んでいる。ライトノベルや電子オリジナルの写真集などは好調。
電子雑誌は定額制雑誌読み放題サービス(サブスク)の会員数が減少し、単冊売りも苦戦していることから18年以降減少傾向。24年はサブスクの値上げで上向いた。