公益社団法人 全国出版協会
【講師】上智大学文学部准教授 柴野京子氏
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図書館と出版業界の対立は、折に触れて巻き起こる古くて新しいテーマと言えます。なかでも影響が大きいとされる文芸書や文庫では、出版社側から新刊の貸し出し猶予期間を設けるなどの要望が出され、物議を醸したのは記憶に新しいところです。
しかし一方で学術書や児童書の出版社にとっての図書館は「主要な得意先」であり、両者の間に横たわるものは必ずしも対立ばかりではありません。図書館界と出版業界。どうしても対立構図ばかりがクローズアップされますが、近年話し合いのなかで、いくつもの協調への取り組みがなされはじめています。
本セミナーでは、近著『公共図書館の冒険』(みすず書房)でこの両者をテーマに論じた上智大学准教授の柴野京子氏を講師に迎え、戦後からの関係を紐解きつつ、両者をつなぐ視点、両者間の今後の展望などをお話しいただきます。
早稲田大学卒業、約20年に及ぶ出版取次会社勤務の後、東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学(社会情報学修士)。同大学院人文社会系研究科特任助教(新図書館構想担当)を経て2012年より上智大学文学部新聞学科。主著に『書棚と平台-出版流通というメディア』(弘文堂)ほか、共著『公共図書館の冒険-未来につながるヒストリー』(みすず書房)など多数。NPO法人本の学校副理事長、日本出版学会理事。
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