公益社団法人 全国出版協会
【講師】虎ノ門総合法律事務所長 弁護士 北村行夫氏
電子書籍市場はコンテンツ不足や出版契約の遅延、デバイスの普及の遅れ等々から、いまだ立ち上がったとは言えません。しかしながら、今年は楽天から電子書籍リーダーkobo touchが発売され、アマゾン・Kindleも発売間近といわれ、普及に弾みがつくと期待されています。電子書籍普及の最大の問題は、著者、販売サイト等との“契約”の概念が出版界に乏しく、いままでおろそかにされてきたことではないでしょうか。
今年4月、著作権の権威で弁護士の北村行夫先生は『アマゾン契約と電子書籍の課題』(太田出版)を上梓、時宜に適った本として評判となりました。さらにこの11月、『原点から考えるオンライン出版』(同)を刊行いたします。同書は「電子書籍は閲覧端末に送信されてはじめて電子書籍になる」といったオンライン出版の本質を突いたもので、出版関係者必読の書でもあります。
今回の電子書籍出版フォーラムは、その北村弁護士を講師にお迎えし、「オンライン出版において誰がどのようにイニシアティブを発揮すべきか」というオンライン出版の原点を考える場にしたいと考えております。そして、フォーラム後半は、実務に即した話をしていただくため、北村弁護士と“アドバンスと著作物利用契約は出版活動の両輪”という太田出版・岡聡社長との対談を企画しました。両者のシナジー効果は出版の新しい姿を提示するという、刮目の結果を生み出すこと必定です。皆様のご参加をお待ちしております。
弁護士。虎ノ門総合法律事務所所長。
日本ユニ著作権センター取締役著作権相談員室長/著作権法学会員/日本知的財産仲裁センター仲裁員/(財)日本デジタルコンテンツ協会元調査研究委員長/慶應義塾大学大学院講師。
著書『新版判例から学ぶ著作権』(太田出版)/編著『CD-ROM版著作権判例』(太田出版)/共著『クリエイター・編集者のための引用ハンドブック』(太田出版)/共著『知的財産権辞典』(丸善)/監修『Q&A引用・転載の実務と著作権法』(中央経済社)/著書『アマゾン契約と電子書籍の課題』(太田出版)/著書『原点から考えるオンライン出版』(太田出版、11月刊行予定)
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