公益社団法人 全国出版協会
その部数の大きさゆえ、“オバケタイトル”とも称された「ハリー・ポッター」シリーズ。7月23日早朝に最終巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』(静山社)が発売され、記録づくめの全7巻がようやく完結した。
このハリポタの凄さは、数字を見ると顕著だ。発売当初、新人作家の処女作であったにも関わらず、第1巻は世界140カ国で1千万部超の販売実績を上げていた。 日本でも1999年12月1日に『ハリー・ポッターと賢者の石』が発売されるや爆発的な売れ行きを示し、ひと月の発行部数は何と28万部。それまでの児童書では考えられなかった、驚異的な部数を記録したのだ。
ハリポタはその後も部数を伸ばし続け、販売条件が買切に移行された『炎のゴブレット』(第4巻)の初版は230万部。続く『不死鳥の騎士団』(第5巻)は290万部と増加。約4千円もする買切の児童書が、初版300万部に迫る勢いで刊行されたのだ。
分冊百科などに見るように、巻数ものは巻を追うごとに部数が逓減していくのが普通だが、第1巻の部数が大きければ、最終巻の部数も大きくなる。ハリポタも読者定着率は高く、最終(第7)巻に至っても初版180万部で発売後すぐに5万部の増刷が決まるなど、桁違いの部数で刊行されている。
ハリポタ全巻の累計は、第1~7巻合計で2,360万部、金額(本体価格)にして651億2,300万円となる(部数はすべて08年8月8日現在)。
累計508万部(初版2.7万部)、税込定価1,995円
累計433万部(初版 16万部)、税込定価1,995円
累計382万部(初版 80万部)、税込定価1,995円
累計350万部(初版230万部)、税込定価3,990円
累計290万部(初版290万部)、税込定価4,200円
累計212万部(初版200万部)、税込定価3,990円
累計185万部(初版180万部)、税込定価3,990円