公益社団法人 全国出版協会

出版科学研究所

出科研コラム

女性ファッション誌とモデルの関係(2000’s~)

数ある雑誌の中、華やかさで抜群の存在感を放つのは、女性ファッション誌。
今回は趣向を変えて、雑誌の顔ともいえる各誌の代表的なモデルに注目してみます。

押切もえ『Ane Can』(集英社)

スーパー女子高生、コギャルのカリスマとして『egg』などの読者モデルで注目を集めた彼女は、『Popteen』などを経て、01年以降『CanCam』モデルとして大ブレイク。3月に創刊された『Ane Can』は押切もえが専属モデルに大抜擢され、話題を呼んだ。

小泉里子『Oggi』(小学館)

元『CanCam』モデル。日本経済新聞社のテレビCMでお馴染みの小泉里子は、現在『Oggi』でのクールなキャリア風ファッションの着こなしが、働く女性からの支持を集めている。『Oggi』には、長谷川理恵の後任の形で登場した。

岩堀せり『GLAMOROUS』(講談社)

98年より5年間『ViVi』でモデルを務めた後、『GLAMOROUS』へ転身。フランス系アメリカ人の血をひくゴージャスな外見もあって、海外モデル並みの着こなしを見せている。

鈴木えみ『PINKY』(集英社)

『セブンティーン』モデルとして女子中・高生からの人気が急浮上。その後、彼女が19歳となった04年に創刊された『PINKY』の専属モデルに。モデルと同時にドラマ出演や写真集の発売など芸能活動も盛んに行っている。

蛯原友里、山田優『CanCam』(小学館)

いわずとしれた『CanCam』専属モデルのふたり。押切もえとともに『CanCam』の3トップモデルとして、各メディアから注目を集めた。「モテ可愛」「エビちゃん」などこの雑誌から生まれたキーワードは多い。彼女らモデル効果もあって、06年『CanCam』の発行部数は80万部に達した。

その他、年齢層を少し上げると『STORY』の黒田知永子、『marisol』の川原亜矢子など各誌の顔となる有名モデルはまだまだいます。今までの流れからわかるのは、モデルも年齢に合わせて自分に合った雑誌へと移行し続けていること。また雑誌の仕事だけではなくテレビ出演、女優デビューなどさらなるキャリアアップを図るモデルも目立ちます。

モデルが自身の成長とともに雑誌を移行するのに伴い、読者もよりひろがっていくと理想ですね。

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