公益社団法人 全国出版協会

出版科学研究所

出科研コラム

「雑誌」の定義と出版統計

「雑誌」という言葉は、「書籍」と対峙する言葉として当たり前のように使われています。しかし、そもそも雑誌とは何でしょうか?一口に雑誌といっても様々な形態があり、きちんとした説明は意外にも少ないのでは、と思います。

まず辞書的な意味から。(『出版事典』出版ニュース社・71年刊より)
「一定の編集方針のもとに種々の原稿を集め、ふつう週以上の間隔で定期的に刊行される、原則として仮綴じ冊子形態の出版物」とあります。要約すれば「雑多な事が掲載されている定期刊行冊子」となるでしょうか。

メディア・リサーチ・センターの『雑誌新聞総かたろぐ2006年版』によると、雑誌点数は18,325点にのぼります。

出版科学研究所でも雑誌の統計を取っていますが、ここではもう少し対象を絞っていて、05年の雑誌発行銘柄数は3,642点となっています。当所における雑誌とは“雑誌コード”を持つもので、書店やコンビニといった小売店に流通している商業出版に限っています。

例えば直販誌やフリーマガジンなどは基本的に含んでいません。地方のタウン情報誌など地域で販売されるものも原則として含みません。全国で誰もが購入できる雑誌を対象としています。

また不定期に発行されるコミックス(マンガ単行本)やムックといった刊行物も、雑誌コードを持っているため統計では雑誌(月刊誌)に含んでいます。

メニュー